Onogawa naoki
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「折り紙」とは、紙を折って動植物や生活道具などの形を作る遊びで、日本の伝統的な文化の一つです。子供の頃から楽しめて、その豊富な折り方と美しい形は年齢を問わず私たちを魅了します。
その中でも「折り鶴」は、日本人にとって特別な意味を持ちます。古くから縁起のよい鳥として鶴は親しみがあり、戦後は平和のシンボルとして海外でも広く認知されるようになります。
小野川直樹の制作する作品は、その「折り鶴」が使われています。指先ほどの小さな鶴が、彼の作品「鶴の樹」を形作っています。小さな紙を折る、その作業を繰り返すことに作家自身の「祈り」が込められているようです。東日本大震災後の恐怖や絶望を前にして「祈り」の大切さを再認識し、それを表現する作品の制作に意味を見出しています。荘厳な祈りを込めながらも鮮やかな色とユニークな形は、新たな造形美として注目されています。